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形も意味も「Ω」、 岩本煌史のジャーマンスープレックスホールド

コラム ,,  

ローカルプロレス探求家、たこ焼きマシンです。

ローカルプロレスラー図鑑+2016より

技紹介シリーズ、今回は岩本煌史(現:全日本プロレス)のジャーマンスープレックスです。孤高の芸術(高速払い腰)や、肩固め、最近は使う頻度は減りましたがシットダウン式ラストライドなどと並ぶ、岩本の切り札のひとつです。

岩本のジャーマンをひとことで表すと「Ω」(オメガ)です。本人から直接聞いたのですが、「∩」よりもさらに巻き込んで「Ω」を意識しているとのことです。では写真で見てみましょう。

 

ジャーマンスープレックスは相手の背後にまわって両腕で抱え込み、後方へ反り返って、相手の肩口から後頭部をマットへ叩きつける技です。投げたあとブリッジしたままホールドしフォールすると、ジャーマンスープレックスホールドとなります。

カカトと腰が垂直の位置関係にあることが分かります。岩本の体の柔軟性は高く、デビュー戦から回転足折り固めを使っていますが、ブリッジの美しさは変わらないどころか、さらに増しています。

別角度からの写真です。持ち上げられた相手(佐藤泰)が体を前に倒しこらえていますが、この時点で岩本の反りは完成し、逆側の観客に顔がすべて見える状態です。

 

岩本は佐藤を持ち上げ、自身のヘソの上あたりに乗せ、「ヘソで投げる」形となっています。あとは柔軟性を生かして反るだけで逆さまに落とすことが可能です。佐藤は高いイスに乗せられて後へ倒されるようなものです。どんなに体を鍛えていても、物理法則・重力に逆らうことはできません。

真横からの写真です。ツマ先で立ち、自身のヘソに相手(石田慎也)を乗せて投げています。岩本は腕の力も強い選手ですが、このジャーマンのフォームを見ると、それ以上に下半身の力と柔軟性に富んでいることが分かります。

岩本の言う「Ω」ジャーマンが具現化したのが、スポルティーバ主催興行でのラストマッチ、vs石田慎也のフィニッシュです。

石田を抱え込み、ヒザを曲げ沈み込みます。もちろん石田は抵抗します。岩本は石田の体に食い込むほど強く抱え込んでいるので、逃げることはできません。

ヘソに乗せた状態で体を伸ばし、カカトと腰が垂直の関系になります。

腰の高さはそのままで、上半身を反らせます。

臀部とカカトがつきそうなほどヒザを曲げ、さらに反り返り、石田を後頭部からマットに突き刺します。

「Ω」がリング上に描かれました。

岩本は3月12日後楽園ホールで、世界ジュニアヘビー級王者・石井慧介(DDTプロレスリング)に挑戦します。地方団体(名古屋・スポルティーバ)出身選手が王座戴冠者の歴史に残れば、ローカルプロレス史にも名を刻むことになります。

Ωはギリシャ文字で24番目・最後の文字です。この技がタイトルマッチで「最後に」出される技となることを願ってやみません。

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