2024年12月15日(日)に名古屋市中区の伏見ミリオン座で、現在公開中の大仁田厚デビュー50周年記念 ドキュメンタリー映画『ファイト』の舞台挨拶が、開催されました。
挨拶を拝見する機会をいただいたので、レポートをお届けします。
伏見ミリオン座。名古屋のアート系映画館としては最大クラス。公式サイトはこちら
本編上映後に大仁田厚が登壇。
ドキュメンタリー作品ではあるものの、大仁田厚はあくまでも映画の素材・対象であり、自身で撮影したわけではないため、ミニトークショーのような内容となりました。全てではありませんが、印象に残った内容を一部抜粋します。思い出しながら書き出したものなので、実際の内容とは多少異なるかもしれません。
この作品について
・とても賛否両論のある作品。
・自分だけではなく、色んな人たちの生き方を描き、人生を重ね合わせている作品
全日本プロレス時代
・(ジャイアント)馬場さんの付き人をしていた時、コスチュームの洗濯をはじめ何から何までやっていた。
・札幌へ遠征に行っていた際、馬場さんから運ぶように預かった現金3000万円が入っていたカバンをホテルのフロントの机に於いてきてしまった。
・後で気付き、ホテルに戻ったら残っていたが、もしあれが無くなっていたら今はここにいないかも……
FMWでのエピソード
・岐阜で大会を開催した時、お客さんが5人しかいなかった
・一方向だけにお客さんがいるものだから、選手はずっとそっちを気にしていた
・試合語、おばあさんから声をかけられた「私はアンタのことを知らない。プロレスラーっていっても(アントニオ)猪木さんと馬場さんしか知らない。でも、アンタは頑張ってるね」と言われたが、たとえ知られていなくても一生懸命頑張っていると伝わる
現在のプロレスについて
・プロレスはいま決してブームとは言えない
・とくに会場に子どもがいなくなった
・かつてはレスラー、(スタン・)ハンセンに近寄って投げ飛ばされて喜ぶ子どもがいた
・(会場の客を指差して)お前らだ!
舞台挨拶(という名のほぼトークショー)の後は、パンフレット購入者を対象としたサイン会が開催されました。劇場1階の売店では、パンフレット以外にも大仁田が表紙となった「週刊プロレス」のバックナンバーが販売されていました。
作品紹介 & レビュー
ファイト 特報トレーラー第1弾プロレスラー・大仁田厚を題材としたドキュメンタリー作品で、監督は電流爆破デスマッチの装置を手がけている川上孝行です。何かを追い求めるような大きなストーリーはなく、大仁田とその周辺人物のコメントやふだんの様子を織り交ぜた群像劇です。
グレート小鹿やブル中野、元「週刊プロレス」編集長のターザン山本、マンモス佐々木といったプロレス関係者が過去のことを中心に語り、合間に大仁田が出場した大会のようすを織り交ぜていく構成となっています。
それぞれのコメントは興味深かったのですが、誰が話しているかがナレーションやテロップで示されないので、大仁田厚というプロレスラーの来歴や最近についてまでの知識をあるていど持ち合わせないと、誰が誰かすら認識できないかもしれません。
事前に誰が出演・登場するかの知識を入れずに鑑賞したので、知っているプロレス関係者が登場した際は、おっと驚くことができました。北海道や名古屋での興行が作品内に登場するのですが、ご当地のテレビやラジオ局の取材のようすも見られるので、知っているアナウンサーやタレントの姿が見られると驚くかもしれません。
話をしている方が、どんな方で大仁田とどのような関わりを持っているかが示されていれば良かったと感じましたが、過去から続いて現在も大仁田ファンで、知識を持ち合わせていれば違う楽しみ方ができるかもしれません。
『ファイト』公式Webサイト
http://fight-movie.jp/
#大仁田厚 #ファイト #伏見ミリオン座 にご来場のお客様 および スタッフの皆様、大変ありがとうございました!
— 大仁田厚ドキュメンタリー映画「ファイト」全国順次ファイヤーロードショー中🔥【公式】 (@fight_movie_jp) December 14, 2024
この後 大阪 #第七藝術劇場 にて
🕰️17:00の回に舞台挨拶いたします
🎟️当日券は劇場窓口で! pic.twitter.com/fjOdl6n8Us