岩本煌史(全日本プロレス)は、名古屋のローカルプロレス団体・スポルティーバエンターテイメントから移籍後もしばしば名古屋時代の出来事やエピソードをツイートしていますが、先日は「鶴舞強化合宿」について述べていました。
今回は、鶴舞強化合宿とは、そして過去おこなわれた三度の合宿について解説します。
若手育成のための練習・興行のセットが鶴舞強化合宿
スポルティーバは、全国でも数少ない常設会場をもっている団体です。その常設会場「スポルティーバアリーナ」は道場・興行会場・事務所・レンタル会場といった機能をあわせもっています。
自社管理物件ということもあり、とつぜんワンマッチ興行がおこなわれたり、斉藤代表が思いついた何かを試しにやってみる「実験場」としての側面ももっています。
その中で、2013年当時デビューして間もない、岩本と石田慎也に経験を積ませることを目的に、コーチ役となる選手を招聘し集中トレーニングを受けさせ、その集大成を興行を開催して見せるのが「鶴岩石~鶴舞強化合宿」です。過去三度実施されています。
「鶴岩石」とは、岩本と石田の名字から、スポルティーバアリーナが居を構える、鶴舞から一文字ずつとった言葉です。※お笑いコンビ「猿岩石」のパロディ要素も含む。
第1回は彰人と木髙イサミを招聘
初開催は2013年9月7日でした。コーチ・練習相手となったのは、同年5月にスポルティーバからDDTへ移籍した彰人と、木髙イサミ(現:プロレスリングBASARA)のふたりでした。
石田は彰人と、岩本はイサミとそれぞれシングルマッチで対戦し、3試合めは全員でのタッグマッチでした。
第1回の観戦記はこちら
マサ高梨とワンチューロ参加の第2回
第2回はわずか2週間後、同年9月21日に開催されました。相手はDDTからマサ高梨(現:高梨将弘)とワンチューロ(現:ディエゴ)のふたりを招聘しました。
初回と同じく、石田は高梨と、岩本はワンチューロと対戦し、メインは4選手によるスポルティーバvsDDTのタッグマッチでした。なお、このメインで石田はワンチューロから勝利を挙げています。
第2回の観戦記はこちら
ワンマッチ興行から急きょ2試合となった第3回
わずかながら時間をおいて同年11月10日に、第3回は開催されました。岩本は不参加で、当初は石田と大石真翔(DDT)のワンマッチ興行の予定でしたが、急きょ彰人と佐藤泰(現:フリーランス)が参加し、2試合が行われました。
彰人と佐藤は、スポルティーバの水曜カレープロレス(仮)の黎明期に毎週のように闘っていた顔合わせですが、 彰人のDDT移籍後は対戦機会がほとんど無くなっていたため、久しぶりの再戦の機会でした。
第3回の観戦記はこちら
これ以降、鶴舞強化合宿は開催されていませんが、スポルティーバ興行に地元の若手選手が参加する機会が増えつつあるので、所属選手のみならず地元の選手を集めての復活を期待しています。